キノコトレイ 制作過程
春にイリアスさんに納品しました、キノコトレイについてです。
「ほとんどきのこ展」は毎年恒例で、様々な作家さんのきのこに関する作品が並ぶ展示です。
テーマをいただいてから制作するというのは、自分が普段やらない手法も使う羽目になるし!?発見もあり、勉強になりわくわくします。
今年は新型コロナウイルスの影響のため、ウェブ上のみでの開催となりました。
しかしながら、2つともお買い上げいただいたとのこと…嬉しいです。
実際に見たり手にとってもらう機会が少なくなってしまったこともあり、
今回イリアスさんのサイトや私のインスタグラムにも完成作品だけでなく、作品の制作過程の写真を載せてみました。
それが興味を持っていただけるきっかけにもなったのかな…と思いこちらにも記事を書きます。
まずシリコンで型取りです。本物のシイタケとシメジです。うちにはポピュラーなきのこしかありませんでした。
イケてるかたちのものを選びます。
2回くらい失敗したかな…。
1.シリコンを流し込む時、比重の関係で?ためきのこが浮いてくる…。接着系はきのこの水分で支持体にくっつかない!ので、細いピンで止めました。
しかもシリコンが固まらない…そういえば何年前のだ?
2.いやいや、硬化剤が足りなかったのかも。残っているしもったいない。もう一回だ。固まらず。。。
3.シリコン買い直し…写真のようになりました。
シリコンが固まったら、中のきのこをホジホジして出します。シメジがけっこう大変です!!
シリコン型に石膏を流し入れます。
型を外す時に、石膏がシリコン側にけっこう持っていかれ、特にシメジがもげています。
採れにくい部分は、のちほどシリコン型の方を工夫しました。石膏で穴や欠けをふさいだり足したりします。
学生のときにミニチュアの食玩を作る会社でアルバイトをさせていただいていたのですが、社員さんたちに教えていただいたことがすごく役立っています。
でも型作りをたくさんはしたことがないので、毎回机上がカオスになり…頭もこんがらがっています。
複雑な型はシリコン型を外すときに、焦ります。時には力任せです。もっとスマートにできるといいのにと思っています。
普段は板状や塊を切り出すので、とりあえずお風呂のような四角い石膏型があればいいんです。
豆腐のパッケージとか使って作っています。
これにガラスの粒を入れて電気炉で焼成します。
ちなみに電気炉は、大学の最初の方の授業で作ったものです。メンテナンスが行き届いていないので…心配ですが、まだまだ活躍しています。
これでパーツができました。
パーツを研磨、接着して制作は続きます。
お皿の丸いかたちが、きのこのかたちとリンクして面白いかなと考えました。
アクセサリーを入れるトレイです。